カテゴリー: デジカメ・ガジェット

  • E 50mm F1.8 OSS(SEL50F18)購入

    最近忙しかったので気分転換に購入してしまった。
    気分転換にレンズを買うようになったらもうおしまいだな。

    Eマウント初期のお手軽レンズです。
    激安レンズなんですが当時お金がなくて、横目で憧れつつもFUJIFILMに移行してしまいました。
    月日は経ってあれから10年…SONYに戻ってきた今、あの当時あれほど憧れたレンズは実際どんな物だったのか?

    鏡筒がつやつやしている。
    そうそう、そういえば初期のEマウントレンズってそんな感じでやろうとしてたよね。
    うちは昔のカメラメーカーとはちょっと違うぞみたいな。
    スマホみたいにアプリがインストールできるカメラとか。
    スマホのホーム画面みたいにアイコンが並ぶメニューとか。
    手探りしてたなSONY…

    E 50mm F1.8 OSS ILCE-1 50 mm ISO 100 1-250 秒 (f – 1.8)

    後ろボケはカラフルな色収差が出てきてなんだかにぎやかだぞ。
    このショットでは見えないけどパープルフリンジもド派手に出ます。
    今はもうこういうレンズなくなったよね。

    E 50mm F1.8 OSS ILCE-1 50 mm ISO 200 1-40 秒 (f – 8.0)

    一部では「絞っても解像しない」なんて言われてますがそうかな?
    けっこうカリカリな気がするけど。
    RAWデータ現像でテクスチャをいじったせいかな。

    E 50mm F1.8 OSS ILCE-1 50 mm ISO 100 1-640 秒 (f – 1.8)

    意外だったのは絞り全開放でも変な白モヤが出ない。
    昔見たサンプルではもっとソフトフォーカスだった気がするんだけど。
    SONYは昔からそこはこだわってたのかも。

    白モヤが超苦手なのです。
    FUJIFILMは絞り開放でフワフワするレンズが多くて、せっかくの明るいレンズでも絞って使ってたからな…。


  • Audioengine S8サブウーファー導入

    昔と違って重低音を意識的に使った曲が増えてきた気がするんですよね。
    デスクトップのPCスピーカーとしてAudioengineのA2+を使っているのですが、小さいので低音が音量不足なのです。
    将来的にはもう一回り大きなスピーカーに買い換えようと思っているのですが、その前にサブウーファーの導入を試してみることにしました。

    メーカーは同じくAudioengineのS8です。
    デザインがシンプルでかわいいぞ。

    後ろのパネルに思いっきり指紋みたいなのが付いてて取れないんですけど。
    ひ、品質管理〜。

    まあ、普段見えないところだから汚れててもいいや…。
    返品交換するの面倒くさいし。

    足下に設置して鳴らしてみました。
    ズボボボドドドヴォヴォドドドウズボボボドヴォヴォオオドドって感じで楽しい!(語彙)
    A2+の悪い癖だったパコパコ鳴る低音もちょっとだけ目立たなくなった気がします。

    「人間の耳は低音の方向感覚が鈍いので、サブウーファーはどこに置いてもいい」なんて言われますがそうでもないですね。
    明らかに左足元から低音が聞こえるし。

    15分入力がないと自動的に電源がOFFになるのですが、その後わざと大きめの音を入力してやらないと復帰してくれないのが面倒くさい。
    オーディオ機器の自動電源ONってこういうの多くない?
    業界統一でなんかそういう信号作りません?

    試しにテレビのAVシステムの方にも設置してみました。
    映画を見ると地震みたいな地響きが!
    が、さすがに近所迷惑すぎるのでこれは無理w
    あとメインスピーカー(DALIのOBERON 5)が十分な低音を出しているので効果が薄いですね。

    というわけでしばらくの間、PCで音楽を聴くのはA2+とS8の組み合わせで行ってみようと思います。


  • 初めての自作PC

    レイトレーシング。
    なんか、ゲームが高画質になるんでしょう?
    PS5もXbox Series Xも「ついにあのレイトレーシングができる」というのがウリだったはずなのですが、蓋を開けてみるとほとんどのタイトルが

    「レイトレをONにするとフレームレートが落ちる」

    「60fps出したければレイトレはOFFにしろ」

    という二者択一なので、心境としては(聞いてた話と違う…)って感じで。

    PS5でプレイしたHogwarts Legacyはそれに加えて明らかに解像度が低くて眠かったし、決定的だったのはStarfield(※)の登場なんですよ。
    Xbox Series Xで動作するStarfieldは「低画質モードしかないし、しかも30fpsしか出ない」という仕様なので、さすがにこれは限界を超えてきました。

    というわけでついにゲーミング用PCを用意することに。
    初めての自作PC。
    目標はStarfieldを4Kテレビ・60fpsでぬるぬる動かすこと。

    ※いやStarfieldはレイトレ無いんですけどね

    まずパーツの選定が難関です。
    とにかく基本知識が無いので、本当にこのパーツ同士で互換性があるのかよく分からない。
    確証が無いまま何万円もするパーツを買ってる。
    故障や初期不良ならともかく、間違えて買ったパーツはお客さま都合なので返品ができないし。(※)
    かなりの綱渡りだぜこれは。
    PCIe 5.0のスロットにPCIe 4.0のボードって挿さるんだよね? 大丈夫だよね?
    27万円のグラフィックボードを買ってきて挿さらなかったら泣くぞ。

    ※互換性保証を用意しているお店もあるそうです。ドスパラとか。

    Fractal Design North
    天然の木を使っている珍しいケース。
    どうしてもこのケースを使いたかったのでメーカー製PCを諦めることに。

    GIGABYTE GV-N4090AERO OC-24GD(RTX 4090)
    現時点で地上最強のグラフィックボード。
    これだけで
    普通のパソコンよりたくさんメモリを積んでいて
    普通のパソコンより大量の電力を消費し
    普通のパソコンより値段が高い
    もはや狂気。

    AMD Ryzen 7 7800X3D
    マルチコア性能を捨て去ってゲーミングに特化した省電力CPU。
    ゲームにしか使わないPCなのでこれはお得。

    マザーボード + 電源 + ファン + 水冷クーラーはNZXT製で統一。
    こういうのメーカーを統一しておくと何かいいことあるはず。

    噂には聞いていましたがゲーミング用のパーツはありとあらゆる物が光る。
    意味不明な方向に謎の進化を遂げていて笑いが止まらない。
    白くて「光らない」メモリを探すのに苦労したぞ。

    水冷クーラーには小型モニターが付属します。
    無意味にアニメーションも再生できるらしい。
    再生してどうするのかって?
    俺に訊くなよ!

    メモリを挿していよいよ電源オン。
    …あれ? 起動しない?
    と、思ったけど隣のスロットに挿しなおしたら動いた。
    でも6000MHzを挿したのにマザーボードは4800MHzと認識してる?
    (BIOSで無理矢理6000に設定した)
    なんか気持ち悪いけど、まあ、これで完成ってことで!

    ケースFractal Design North
    CPUAMD Ryzen 7 7800X3D
    グラフィックボードGigabyte GV-N4090AERO OC-24GD
    水冷クーラーNZXT Kraken Elite 240 RGB
    マザーボードNZXT N7-B65XT-W1
    メモリCORSAIR CMK32GX5M2D6000C36W
    SSDcrucial CT2000P3PSSD8JP
    電源NZXT PA-2G1BB-JP

  • 呉旅行

    5月に呉に行ってきました。
    映画「この世界の片隅に」の聖地ですね。

    灰ヶ峰山頂

    駅の近くに「くれ観光情報プラザ」という案内所がありまして、窓口で頼むと灰ヶ峰の山頂にまで登るタクシー(2時間コース)を手配してくれるはずだったのですが、なんとタクシーが一台も捕まらないというトラブル。
    翌日にもう一度チャレンジするとしても、日没時の撮影を狙うと下山時には終電が無くなっちゃうし。
    というわけで急遽2泊に変更です。

    てつのくじら館(正面)と大和ミュージアム(左)

    大和ミュージアムも定休日じゃん。
    じゃあどっちにしても2泊じゃん。

    戦艦大和を建造した造船所

    タクシーの運ちゃんに言わせると、呉、人が減ってるんだって。
    コロナ禍が終わりつつある中、観光客の復活もいまいちらしいのでみんなも遊びに行こうぜ。

    大和ミュージアム

    あと帰りに広島によって原爆ドーム見てきました。
    教科書の写真でしか見たことがなかったやつ。

    α1にジンバルを付けてうろうろ歩いた動画

    撮影機材:
    SONY A1 α1 ILCE-1
    SONY FE PZ 16-35mm F4
    SONY Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
    TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD
    audio-technica AT9945CM
    Zhiyun CRANE M3


  • PSVR2購入

    2023年2月にPSVR2を買った時の話

    今年はついにVRヘッドセット元年!
    って去年も言ってなかったっけ?

    VRヘッドセットなんて20年前からすでにPS2用のものがあったわけですが、なんとなく今まで被る機会がなかったんですよね。
    そんな僕もついにPSVR2でバーチャル空間に旅立つ日が来ました。

    今はさまざまなVRヘッドセットの選択肢があるのですが、おそらく購入後に問題となるのはコンテンツの充実度。
    ゲーム機に接続するPSVR2ならグラフィック性能も高いし、ゲーム的に「遊ばせてくれる」ものが多いはず、ということでHorizon Call of the Mountain同梱版を購入です。

    GRAN TURISMO 7

    これは後から一部機能をPSVR2に対応させたタイトルなので、コントローラーは普通のDualSenseを使います。
    早速被ってみましょう、さらば現実世界…。

    俺、いま本当にフェラーリに乗ってる!
    目の前にステアリングがあって重なり合った向こうにインパネ、遠くに風景が広がっているのが見える。
    コックピット視点は遠近感が強調されやすいので臨場感が凄い。
    車内をグルグル見回した時もかなりの「囲まれ感」があります。
    あと先日揃えたサラウンド環境と相性が最高だ。

    Horizon Call of the Mountain

    これはPSVR2専用なので、例の丸いコントローラーを両手に握って異世界へゴウ。
    各種VR機能のデモンストレーションも兼ねているので、様々な物を握ったりやたらと崖に登らされたりするのですが、持病の肩痛が痛い!
    リアルな肩痛がVR世界にそのまま反映されるとは、おれ異世界転生したら崖を登るタイプの冒険家は無理だわ…。

    天井付近に目標物が無いので上を見上げるとヘッドトラッキングがすぐ切れちゃう問題
    黒い紙を貼るしかねえ…

    厳しめのまとめ

    ・VR酔い
    全く3D酔いをしない体質の僕でもかなり来ます、弱い人はキツいと思います。
    数日やっていると体が慣れてくるのですが、しばらく間を置くとまたリセットされてしまう。

    ・周辺部の色収差(色ずれ)が目立つ
    最初から逆向きに色ずれさせた像を投影しておけば済むのでは? と思うのですが、駄目なんですかねこれ。

    ・フレネルレンズなので視界の広さは頑張ってる
    ただし縞々模様は正直気になる。
    なにか目立たなくする技術を採用したらしいですが。

    ・解像度が低いし、わずかに頭がずれただけでさらに像がぼやけてしまう
    ベルトをギチギチに締めてもさっぱり頭にフィットしないんですよね。
    公式HPには外国人が格好良く装着しているイメージが掲載されていますが、日本人の頭ってそんな形してねえし…。

    メガネSHOPアイ様の乱視補正レンズ
    磁石でヘッドセット内にすっきり組み込める

    とにかく「頭に何かを被って視界を塞がれる」というのがこれほどのストレスとは、毎日普通にこれを装着する未来はしばらく来ない気がします。
    「流行りのVRヘッドセットってやつを体験してみたい」という目的には最適なソリューションだと思いますが、そのために8万円は高価すぎましたね。
    「友達が買ったのでちょっと借りてみてる」くらいが最適な気がする。
    あとこれは全てのVRヘッドセットに言えることですが、5種類くらいフィットさせるアダプターを同梱してほしい、人類の頭の形、そんなに統一されてないぞ。


  • サラウンド組んでみた

    サラウンド楽しい!
    サラウンド。 考えてみると何十年も昔からあるのに一度も体験したことがなかったんですよね。
    せっかくAVアンプがサラウンドに対応しているのでとりあえず組んでみました。

    AVアンプ:RX-V4A
    フロントスピーカー:DALI OBERON5
    リアスピーカー:MONITOR AUDIO MASS-2G Satellite
    センタースピーカー:無し

    センタースピーカーは省略です。
    置くところがないし。
    みなさんもどうですか? テレビの前ってスピーカー置くスペースなくない?
    テレビの下に置けるサウンドバーがセンタースピーカーに使えればいいのですが、探してみたところそういう製品は無いらしい。
    需要あると思うんだが。

    MASS-2G Satelliteの決め手になったのはしっかりと固定できる専用スタンドが用意されているところ。
    サラウンド用のリアスピーカーは専用のスタンドが用意されていない製品が多くて、公式HPを見るとおしゃれに棚の上に載せてある写真が掲載されてるんだけど(いやそんな都合のいいところに棚ないやろ!)みたいな。

    あとケーブルを隠すカバーがあるので背面がすっきりしてるのもありがたいですね。
    リアスピーカーって後ろが見えるのでここ重要。

    リスニングポイント(頭の位置)にマイクを設置して音響計測

    AVアンプに付属してきたマイクを使ってYPAOで音響計測してみたのですが、提案されてきた音質はうーんなんだかいまいち?
    やっぱり手動で調節しよう。

    前のOBERON5からどっしりした本格的な音が出てくるのに対して、MASS-2G Satelliteの軽くてスカスカする音が後ろから来ちゃうと違和感があるので、イコライザーでそれっぽく調整してみました。
    それでは色々聴いてみましょう。

    ゲーム

    これは楽しい!
    オープンワールドのゲームで街中に入ったりすると「人々の雑踏」や「囲まれ感」がすごいw
    後ろから人の話が聞こえてきたり。
    アサシン クリードとかホグワーツ・レガシーなど、最近のゲームは周囲にエコー音を発してオブジェクトを探査する機能があるんだけど、方向が分かりやすい。

    グランツーリスモ7は後ろから敵車に追いつかれてるときのプレッシャーが半端ない。
    リアエンジンの車に乗ると本当に後ろからエンジン音が聞こえてくるw
    フロントエンジンの車に乗ってみると… あれ、これも後ろから聞こえてくる?
    もしかしてリアスピーカーの音量が大きすぎるだけ?
    調節してみよう…。

    映画

    やばい、楽しすぎて変な笑いが出てきちゃう。
    思わずApple TVでトップガン マーヴェリック買ってしまった。
    ジェットエンジンの音が前から後ろから迫ってくる。

    戦争映画の合戦シーンは戦場の囲まれ感がすごーい。
    NetflixやAmazon Prime Videoで探してみると、意外に5.1chで配信されているタイトルが多くてこれは助かりますね。
    映画って昔からサラウンドだったもんね。

    音楽

    Apple Musicの空間オーディオ(というか実体としてはDolby Atmos)で「星街すいせい・Stellar Stellar」を聴いてみる。
    キラキラとしたパーティクル音が頭の周りをぐるぐる回って聞こえる。
    が、音楽だとサラウンドの効果がいまいち薄い?
    どの曲を聴いても音の広がりが少ないし、(ふむ、さすがサラウンドだ…)って思って聴いてたらAtmos非対応の曲だったり。
    小さなリアスピーカーから聞こえてくる軽い音がむしろ邪魔になってしまうので、じっくり音楽を聴くときはサラウンドOFFかな。

    サラウンドって別に音質がよくなるわけじゃないしね。
    やはりこれは楽しいおもちゃって感じです。


  • YouTubeに投稿した8K HDR動画┊2022 渋谷スカイ

    2022年10月にSHIBUYA SKYで撮影してきた動画です。
    何かのおすすめに出ているらしくて再生数が伸びているのありがたい。
    8K HDRで動画を上げる人もっと増えろー。

    本当は三軸ジンバルで館内を歩いた動画も撮ったのですが、暗すぎてフレームレートが落ちてしまったのでこの素材はばっさりカット。
    BGMは動画制作用の素材・楽曲を使えるサブスクリプションサービス Artlist(アートリスト)を利用しました。

    カメラSONY A1 α1 ILCE-1
    レンズSONY FE PZ 16-35mm F4, TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD

  • Xbox Series X購入

    2022年5月にXbox Series Xを買った時の話

    Xboxなんて要るの? PS5持ってるのに?
    要るんですー。
    ForzaとMicrosoft Flight Simulatorをやるのに必要なんですー。

    PS5の品不足がニュースになっている一方で、あんまり話題になってないですがXbox Series Xもかなり入手困難なのです。
    ただしヨドバシカメラの店頭には時々在庫報告が見られるのでここがチャンスかと。
    ただ店頭での購入には1つだけ条件があって「ヨドバシカメラのクレジットカードを持っていること」。

    というわけで作りました。
    ヨドバシのクレカ。

    Xbox Series Xを買うためだけに!

    購入後は即解約しました。
    こういう変な使い方をするとクレジットヒストリーに変な記録残ったりしないだろうか…。

    あとXboxにはメリットがもう一つありまして「アサシン クリードシリーズで決定ボタンがA」(下のボタン)なところですね。
    日本仕様のプレイステーションもPS5でこのグローバル設定に合わせてきたのですが、なぜかアサクリシリーズだけは頑なに○ボタンのまま…。
    PS5でアサクリをやるとメニューを選択決定しようとする度に抜けちゃったりして「ムッキョー!」って叫ぶことになるので、平穏にやるならXbox Series Xだ。

    追記。
    Microsoft Flight Simulator買いました。
    3日で飽きた。
    おかしい、俺Microsoft Flight Simulatorに何を期待してたんだろう…。


  • 全くのオーディオ初心者が本格的なスピーカーを探してみた

    (2021年6月にスピーカーを買ったときの話)

    最新のテレビ(BRAVIA・KJ-65X9500H)を買ったのですが、1つ問題がありまして、今の狭額テレビは音が悪い!


    (どうでもいいけど狭額って何て読むの? 「きょうがく」でいいの?)


    昔のテレビは前にグリルが付いていてスピーカーが前を向いていていたので、最低限の音は出ていたんですよ。
    今は裏側のスリットから横向きに音を出すだけなので、これがもうヒザから崩れ落ちくらいしょぼい音で。
    テレビ売り場でやたらとサウンドバーを売っているわけが分かったよ、あれは昔の内蔵スピーカーを取り出して箱に入れたやつなのね…。

    というわけで、どうせならスピーカーも本気のやつを揃えようということで。
    これを機会に「そもそもスピーカーってどんな世界なの?」っていうのを根本的に調べてみました。
    デジタル機器と違って「空気の振動」という物理現象を扱うアナログ装置なので、興味深い独特の世界ですね。

    記事の間が保たないので挿入した写真

    素人なりの理解としてはこんな感じらしい…。
    (玄人の方からすると突っ込みどころもありそうですが)

    • プラスチックの箱はプラスチックっぽい音がする、ということは箱も振動して鳴ってる
    • ドライバーは振動を発生させるための起点にすぎない、実際は箱全体を鳴らしている
    • コーンは前後に往復振動するので、前に出ているのと同じだけの音量が箱の中にも出ている
    • 中の空気も使って音を鳴らしているので箱の容積大事、物理装置は大きさが重要
    • バスレフポートは濁った中高音を後ろに捨てているが、低音は回折が強いので前に回り込んでくる
    • 耳に入ってくる音の数割は壁や天井で反響したもの。最終的な音響装置は部屋そのもの

    大きさによるスケール感の違いを確かめるために、ヨドバシAkibaで同じメーカーの同じシリーズを聴き比べてみました。
    KEFのQシリーズを小さなモデルから順に聴いてみます。

    • Q350(ブックシェルフ型)
      音が軽くて薄い感じがする、小さな箱の中にむりやり振動を押し込めている感じ。
      音量を小さくしてもやっぱり分かっちゃう
    • Q550(トールボーイ型・小)
      急に大きさに余裕が出てくる、箱の存在が消えて透明になってくる、音が豊かで奥行きがある
    • Q750(トールボーイ型・中)
      それに加えてさらにスケール感が出てくる
    • Q950(トールボーイ型・大)
      さらに迫力が出てくる、が、素人にはもうあんまり違いが分からないような?

    一番変化を感じたのはブックシェルフ型から→トールボーイ型になった「Q350Q550」ですね。
    トールボーイ型は縦に長いので容積的にブックシェルフ型より有利。
    さらにそれより大きいクラスはもちろん迫力があるのですが、価格差ほどの違いは感じられないかと。
    というわけで限られた予算で一番コストパフォーマンス的に美味しいのは「トールボーイ型の一番小さなやつ」なのでは!

    他にもいろんなメーカーを聴き比べてみましたが、素人の感想としては「同じ大きさのスピーカーはやはり同じくらいのクラスの音がするなぁ」という印象でしたね。
    よくスピーカーのレビューで「こんなに小さな箱から驚くような高音質が」みたいな文句をみますが、そんな魔法あるのかなぁ…。

    記事の間が保たないので挿入した写真
    • KEF Q550
      癖のないストレートな音、左右の音の広がり感が狭い、ボーカルが頭の真ん中に来すぎて車酔いみたいになる。「定位が良い」っていうのはこういうこと?
      よく言われるけど低音は控えめ。
    • DALI OBERON5
      個性的な音なのに一番しっくりきたやつ。 低音が和太鼓みたいな響きで面白い。低音量は普通。
    • Klipsch R-610F
      米国人大好きKlipsch、米国で「ホームシアターをDIYするよ!」みたいなYouTuberは大抵これ。
      笑っちゃうくらい派手で大迫力。ゲームと映画用途ならこれが一番だったかも。
    • Monitor Audio BRONZE200-6G
      スチール缶を「カツーン」って叩いたみたいなあの周波数がキンキン響く。どうも僕は個人的にこの響きが苦手っぽい。
      これだけ突出して変な音だったんだけどこういうもの?
      お店のセッティングがおかしかった?
    • Bowers & Wilkins 603 S2
      予算オーバーのためあんまり真面目に聞かなかった。デザインが好き、うっとり。家に油田が湧いたら欲しい。

    音質の差はともかく、どのメーカーもバラバラの個性的な音を出して来るので、自分の好みのやつを選ぶのが重要そうですね。

    というわけけで買ってきましたDALIのOBERON5。
    アンプも買わなきゃ。


  • 4Kテレビを買ったらHDRが凄かった

    (2020年11月にテレビを買い換えたときの話)

    HDR! HDR!

    新しいテレビはSONYのBRAVIA・KJ-65X9500Hです。
    以前使っていたのはまだバックライトに冷陰極管を使っていた頃の東芝REGZAなのでなんと12年ぶりの買い換えです。
    最新の液晶テレビすごい、こんなことになっていたとは。

    正直4Kの解像感は予想通りだったのでそこまでの感動はないのですが、びっくりしたのはHDRです。
    幅広いダイナミックレンジでキラキラ感がすごい、ハイライト部分にもしっかり色が乗っていて気持ちいい、全体的な彩度もメリハリが付いていてすっきり。
    SDRだと全体的にのっぺり彩度が上がって不自然なんですよね。

    このテレビを買って以来すっかりHDRがマイブームなのですが、探してみるとHDRコンテンツってあんまり無いんですよね。
    ゲームの「HDRリマスター版」的なものも元のSDRを不自然にアップコンバートしただけだし、4K8K放送もほとんどはSDRの地上デジタル番組をそのまま流しているし。
    深刻なHDRコンテンツ難民です、早くHDRが標準の時代になれー。

    で、噂の直下型LEDバックライトってどうなの?っていう話なのですが、確かにシャドウ部分の黒の濃さはかなりくっきりしています。
    でもこれがエリア分割バックライト制御(ローカルディミング)のおかげなのかというとちょっと疑わしくて、なぜかというと設定で制御を切ってもあんまり変わらないんですよね。
    SONYはVAパネルを使っているという噂を聞くので、単にそれのおかげなんじゃないかと。

    VAパネル:一般的なIPSパネルより視野角が狭い代わりにコントラストが高い(らしい)

    エリア分割バックライト制御で余った電力をハイライト部分に振り分ける「X-tended Dynamic Range」という機能があるのですが、ハイライト部分のキラキラ感がさらに増量するのでこっちの方がはるかに威力があります。
    エリア分割バックライト制御の真の恩恵はむしろこっちなのでは?

    エリア分割バックライト制御の弱点と言われるハロ(明るい被写体の周りに出る滲み)は斜めから見るとちょっと気になりますね。
    あとエリア分割が大雑把なせいで白い字幕の明るさが不均一です。
    「シャミ子が悪いんだよ…」みたいな文字があると画数の多い「悪」だけエリア判定で明るくなっちゃう。

    エリア分割バックライト制御の弱点、四隅が暗いのも気になる人がいるかも、角の部分だけLEDを増やしておくとかじゃだめなの? だめなんだろうな。
    こういった直下型LEDバックライトの弱点は今後ミニLEDで改善されていくらしいのですが、はたしてどうなるのか。

    未確認情報ですが最大輝度が1000nitくらい出ているという噂も聞くので、明るい日差しが入ってくるリビングでは助かります。
    このあたりは明らかに有機ELテレビより優れてますね。

    この足の高級感に惚れて買ってしまった

    リモコンがBluetoothなのでテレビに向けなくてもいいのも地味に便利。
    インストールしたNetflixやYouTubeも全部同じリモコンで操作できると大変ストレスフリー。
    HDMI CEC経由で外付けのApple TV 4KやPS5まで操作できるのはちょっと笑った。
    リビングのあっちとこっちに置きたいので2台目のリモコンも買ったのですが、Bluetoothのペアリングは1台しかできなかったという罠。

    後日談

    数ヶ月で起動ループして電源が入らなくなるトラブル。
    その場で分解して基板をまるごと交換する修理になりました。
    保証期間内だったから無料だったけど、大丈夫なのかSONY。
    これくらいのクラスの機種になるとなんか修理もメーカーの「重鎮」みたいな人が派遣されて来ますな。