(2020年11月にテレビを買い換えたときの話)
HDR! HDR!
新しいテレビはSONYのBRAVIA・KJ-65X9500Hです。
以前使っていたのはまだバックライトに冷陰極管を使っていた頃の東芝REGZAなのでなんと12年ぶりの買い換えです。
最新の液晶テレビすごい、こんなことになっていたとは。
正直4Kの解像感は予想通りだったのでそこまでの感動はないのですが、びっくりしたのはHDRです。
幅広いダイナミックレンジでキラキラ感がすごい、ハイライト部分にもしっかり色が乗っていて気持ちいい、全体的な彩度もメリハリが付いていてすっきり。
SDRだと全体的にのっぺり彩度が上がって不自然なんですよね。
このテレビを買って以来すっかりHDRがマイブームなのですが、探してみるとHDRコンテンツってあんまり無いんですよね。
ゲームの「HDRリマスター版」的なものも元のSDRを不自然にアップコンバートしただけだし、4K8K放送もほとんどはSDRの地上デジタル番組をそのまま流しているし。
深刻なHDRコンテンツ難民です、早くHDRが標準の時代になれー。
で、噂の直下型LEDバックライトってどうなの?っていう話なのですが、確かにシャドウ部分の黒の濃さはかなりくっきりしています。
でもこれがエリア分割バックライト制御(ローカルディミング)のおかげなのかというとちょっと疑わしくて、なぜかというと設定で制御を切ってもあんまり変わらないんですよね。
SONYはVAパネルを使っているという噂を聞くので、単にそれのおかげなんじゃないかと。
VAパネル:一般的なIPSパネルより視野角が狭い代わりにコントラストが高い(らしい)
エリア分割バックライト制御で余った電力をハイライト部分に振り分ける「X-tended Dynamic Range」という機能があるのですが、ハイライト部分のキラキラ感がさらに増量するのでこっちの方がはるかに威力があります。
エリア分割バックライト制御の真の恩恵はむしろこっちなのでは?
エリア分割バックライト制御の弱点と言われるハロ(明るい被写体の周りに出る滲み)は斜めから見るとちょっと気になりますね。
あとエリア分割が大雑把なせいで白い字幕の明るさが不均一です。
「シャミ子が悪いんだよ…」みたいな文字があると画数の多い「悪」だけエリア判定で明るくなっちゃう。
エリア分割バックライト制御の弱点、四隅が暗いのも気になる人がいるかも、角の部分だけLEDを増やしておくとかじゃだめなの? だめなんだろうな。
こういった直下型LEDバックライトの弱点は今後ミニLEDで改善されていくらしいのですが、はたしてどうなるのか。
未確認情報ですが最大輝度が1000nitくらい出ているという噂も聞くので、明るい日差しが入ってくるリビングでは助かります。
このあたりは明らかに有機ELテレビより優れてますね。
リモコンがBluetoothなのでテレビに向けなくてもいいのも地味に便利。
インストールしたNetflixやYouTubeも全部同じリモコンで操作できると大変ストレスフリー。
HDMI CEC経由で外付けのApple TV 4KやPS5まで操作できるのはちょっと笑った。
リビングのあっちとこっちに置きたいので2台目のリモコンも買ったのですが、Bluetoothのペアリングは1台しかできなかったという罠。
後日談
数ヶ月で起動ループして電源が入らなくなるトラブル。
その場で分解して基板をまるごと交換する修理になりました。
保証期間内だったから無料だったけど、大丈夫なのかSONY。
これくらいのクラスの機種になるとなんか修理もメーカーの「重鎮」みたいな人が派遣されて来ますな。